まったく別物!オリゴ糖と砂糖の違い?

 単糖がいくつか結合したものをオリゴ糖と呼びますので、砂糖(ショ糖)は、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)と呼ばれる単糖が二つ結合したものですからオリゴ糖の一種といえます。糖が結合して出来ているという点では、同じ仲間ということができますが、それぞれのカロリー、甘味度、腸内細菌に与える影響など、その性質には大きな違いがあります。ここでは、同じオリゴ糖の仲間でありながら、いわゆるオリゴ糖と砂糖の違いに関して性質の違いを中心にまとめてみました。

1. カロリーの違い
砂糖のカロリーは、1gあたり約4kcalですので、使用量に応じて摂取カロリーが増えることになります。一方、オリゴ糖は結合している糖の種類によりそのカロリーはまちまちですが、例えば、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖などは1gあたり約2kcalとされています。これは、オリゴ糖が生体内の消化酵素により分解されにくい性質であるため、栄養素としてのカロリーが低いためです。また、腸内細菌によってもオリゴ糖は分解がされないため、生体が利用することができないのです。このことは、食物繊維が消化酵素で分解されにくく、生体に吸収されないためカロリーが低いということと同じ考え方です。

2. 甘味度の違い
オリゴ糖の甘味度は、砂糖などと比べると半分程度とされています。たとえば、ガラクトオリゴ糖が約20%、フラクトオリゴ糖が約50%、キシロオリゴ糖が40%程度、ラフィノースが20%程度とされています。ですから、甘味料としてオリゴ糖を使う場合は、甘味度が少ない場合多く添加する必要がありますので、摂取カロリーが上がることになります。

3. 腸内細菌への影響の違い
オリゴ糖と砂糖では、腸内細菌に当てる影響は全く異なります。砂糖は、生体が栄養素として利用するばかりでなく、腸内細菌のほとんどが利用する可能性があります。一方、オリゴ糖はほとんどの腸内細菌は利用することができませんので、消化管の下部までオリゴ糖は利用されないまま、通過していくことになります。そのような状況で消化管の下部に多く存在するビフィズス菌はオリゴ糖を分解して利用する能力がありますので、ビフィズス菌を増やすことができるのです。ですから、砂糖は消化管の上部に住む腸内細菌に主に利用されるのに対して、ビフィズス菌は消化管の下部の腸内細菌(ビフィズス菌)に利用されるのです。
 
 このように、同じオリゴ糖の仲間でも単糖に分解されて、生体に利用されるかどうか、腸内細菌に利用されるかどうかという点で大きな性質上の違いがあるのです。

photo:Alden Chadwick

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