悪玉菌が増える原因

おなかの中には、私たちの健康にあまりよくない働きをする悪玉菌がいて、食生活や生活習慣のみだれなどから、悪玉菌が増えるとされていますが、それでは、なぜそのような状況では悪玉菌が増えてしまうのでしょうか?また、何が原因で、悪玉菌が増えるのでしょうか?悪玉菌を増やさないためにも、ここでは改めて悪玉菌が増える理由について整理してみました。

1. 食生活の偏り

悪玉菌の一部の細菌は、脂肪分や蛋白質が含まれる食事成分を好んで利用して増加する性質がありますので、欧米食が普及して肉類の多い食事を続けたり、お酒ばかり飲み続けていると、自然に悪玉菌が増えやすくなるのです。逆に、昔ながらの日本食が減って、食物繊維の多い食事が減り、野菜やフルーツの摂取が少ない場合も、食物繊維の摂取が減るために、ビフィズス菌などの有用菌(善玉菌)の数が減って、相対的に、悪玉菌の抑制効果が少なくなる結果、悪玉菌が増えるのです。

2. 消化管上部の生息場所の違い

また、私たちの消化管の中のどの部位に悪玉菌と善玉菌が生息するかということも、悪玉菌が増えやすいことに影響します。例えば、大腸菌やウェルシュ菌は好気性菌といわれ、空気を好む菌ですので消化管の上部に比較的多いのです。ですから、悪玉菌が好きな栄養素を私たちが食べた場合、上部消化管に住む悪玉菌が最初に栄養素を利用して増えてしまうのです。逆に、空気が薄いところが好きなビフィズス菌は消化管の下部にいるために、食物繊維やオリゴ糖をとらないと届かないため善玉菌が増えないのです。その結果、悪玉菌が増えやすいと考えられています。

3. 加齢にともなうバランスの崩れ

 もともと、生まれたばかりの赤ちゃんのおなかの中には、ビフィズス菌などの善玉菌が非常に多い状態なのですが、加齢に伴いビフィズス菌はどんどん減少してしまうのです。加齢に伴いビフィズス菌が減少する原因は明確にはなっていませんが、免疫力の低下や、腸管自体の機能の低下など、さまざまな考え方があるようです。

 

このように、悪玉菌が増える理由は様々ですが、悪玉菌が増えた状態では、善玉菌が少なく、腸内細菌のバランスも悪くなっていますので、便秘になったり、下痢になったり、有害物質を腸内に蓄えることになりますので、大腸がんのリスクが高まるなど、健康上大きな問題になります。食物繊維で善玉菌を増やすことと同時に、極端な肉食などを控えて、有害菌が増えないようにするような配慮が必要です。

photo:Darren Wilkinson

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